比較的最近のアニソンの音の波形
個人的に音質を波形的なもので判断するのは疑問があり、実際聞いていて気になるヴォーカルのレンジの狭さ、位相の狂い、不快な響きみたいなものは見てもワカラン。でもちょっと面白かったので書いておく。曲に対するコメントを書いているが、これは聞いた感想であり掲載したグラフと関係ない場合もあります。
各ソースはwavでAudacity2.0.3で表示している。「クリッピングを表示」にチェックをつけているので、それっぽいところが赤くなっている(これはクリッピングしそうなところに表示され、必ずしもクリッピングしているわけでもないらしい)。
小倉唯「PON de Fighting」
2012年キングレコード。ヴォーカルパートは問題ないけどちょっと低音効きすぎてる感じがします。音数が少ないせいかそんなにギチギチでもない。「Raise」の方はこんなかんじ。
桃月学園1年で~組「ムーンライト・ラブ」
2005年キングレコード。声優が大勢で歌ういわゆる多人数ヴォーカルものの中で、ヴォーカルのレンジ感が広くかなりの良音質だと思う。音圧競争に荒らされていない平和な頃の音源。
ClariS「irony」
2010SME。北海道在住の元中学2年生の女の子二人組みデビュー曲。真っ赤だが、実際のところ音質悪くないと思う。ドンシャリだけど音のバランスが適切で、エフェクト感高いヴォーカルパートも特に詰まりがなく聴きやすい。
アン・ヒナ・アイネス・レーネ「Install x Dream」
2012ポニーキャニオン。この曲どうもバランスが悪くバックの音が大きめ、ヴォーカルパートは潰れてる感じはないんだが音圧が低くやや聞き取りづらい。音量上げると演奏うるさいし。
あんこうチーム「Enter Enter MISSION!」
2012ランティス。多人数ヴォーカルもの(五人)。ヴォーカルパートのレンジ感が死んでおり音質悪い。LANTISは今、音圧戦争まっただ中にある。
わか,ふうり.すなお,りすこ「カレンダーガール」
2012ランティス。アニソン史上でも上位に入りそうな相当音圧高い曲。ひどい音質だと思う。これ、クリップしてると思うんだけど、どうなんですかね。
隣人部「僕らの翼」
2013メディアファクトリー。多人数ヴォーカルもの(六人)としてかなり配慮されていると思う。ヴォーカルが詰まりそうなギリギリのところ。でも、はなざーさんパートは何か変だ。
篠ノ之箒、セシリア・コルコット、凰鈴音、シャルル・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ「SUPER∞STREAM」
2011ランティス。音圧ボーン!だが、2012に比べるとまだ遠慮があるようだ(このあと音圧上げ技術が進歩したのかもしれない)。ブーミーな低音と詰まりまくりヴォーカルパートが印象的な、アニソン多人数ヴォーカルの典型的ヒドイ音質。