サラ・ウォーターズ「荊の城」(上 ISBN:4488254039、下 ISBN:4488254047)

電車の中でちまちま読みすすめていたのだが、最後の方は辛抱たまらなくなりTalesWeaverもお休みしてまとめて読んでしまた。文体は読みやすくザクザク読める。内容を書くと未読の方に悪いので書かないが、いろいろあって七転八倒して大変な話だ。そして、気ちがい病院(下巻後半の急展開を考えると、気ちがい病院はボリュームあり過ぎな気がしないでもない)。
一言で云えば、

れずぴあんとふぇみにずむの文学

とは的確な評価だと思う。
翻訳の中村有希さんのサイト翻訳家のひよここぼれ話10より、

自慢じゃないが、以前、訳した本では、レズのせりふが真に迫っている、とほめられたんだぞ。レズも得意なんだぞ。

面白いお姉さんである。