平城山工「ヒミツのテックガール ぺけ計画と転校生」

これはヤバイですよ。このラノベがヤバイ2009春特別号にノミネートしたくなるほどヤバイ。何がヤバイって文章の読みづらさがヤバイ。中村九郎先生の伝説の作品「ロクメンダイス、」に匹敵するくらい読みづらい。あっちはドリーミンな世界観で心世界と書いて「うらせかい」だったり精神的な物を何より重視する人がいたりしたのでまあおkって印象がなきにしもあらずだけど。こっちはそんなことない。題材、テックですからね。ヤバイ。

  1. 時制が分からない。今の話なのか、昔の話の回想なのか分からない
  2. 対象が分からない。誰が、誰をどこから見ているのか分からない
  3. 事実が分からない。妄想なのか、見えている物なのかわからない

これらが渾然一体となって触れ動く描写はまさにカオス。三重苦である。チョット読んでは、また戻って(何かを)確認すると云う、一進一退の五里霧中的読書である。
ついでに主要キャラ三人娘(いずれも変人)が出てくるのだがよく分からないうちからカタカナ三文字名前で記述され区別つかねー。と云うのもございます。漢字が表意文字であることには、意義があるのだ‥‥。
内容は、女子高専と云うわりかし斬新な舞台設定で科学工学的に大騒ぎなどをどうこうするというもので、新鮮味はありそれなりに頂ける。しかしこの文章で社会にリリースするスニーカー編集部はマグマである。真の意味で。
あと作中のナガイさんがそれなりにレズっぽいのですが主人公はノンケなのでそういう話になりません。女子同士係数1.2%(極薄)といったところ。