杉井光「剣の女王と烙印の仔」3巻

ページ数の割には読み応えがあると思ったが、1ページが18行組だった。同じMF文庫でもオウガとか肉は17行組だ。ページ当たりの字の密度が高くてもだいじょぶな人向け。と云うことで、対象ターゲットは年齢層高めなのかもしれない。
クリスくんは鈍感やってる暇もなく、ミネルヴァさまはツンデレやってる暇もなく(ちょっとやってますが)引き続き戦争中である。銀卵騎士団の皆さんも皆おのおのの持ち味生かした活躍しておりベネ。フランさんはいろんな意味でなさけむようだし、ニコロさんはややチートスキル所持だし、パオラさんは‥‥、今後黒くなりすぎて裏切ったりしないでください。ジルベルトさんは、なんか裏方でした。大健闘してたジュリオくんとかマルマテオ師(穏やかなナイスガイ)の方が目立ってたくらいだよ。
フランがパオラのほっぺにほっぺをくっつけるところが実によかった。状況としては結構酷いですが。
一巻の展開でやや疑念点があるところをフランさんがジュリオくんに丁寧解説しており、フレンドリーだった。そしてこれは、二巻のフランとミネルヴァの会話(産みの痛みが云々)が今後の布石になっていることを示唆していると思われる。手が込んでいる。
聖王国側にまともそうな敵将軍が出てきた。王国側はみんな下衆だと思ってたので驚いた。そして、皆様方の剣の師匠カーラさんが遂に登場した。頭がおかしい感じだった(笑)
話は勿体ぶらず進行するし、イラストの上手い騎士が地図を拡大してるし、設定やら世界観がでかくなるしで、今後も楽しみである。

剣の女王と烙印の仔III (MF文庫J)

剣の女王と烙印の仔III (MF文庫J)