道満晴明「ヴォイニッチホテル」1巻

さて、道満晴明である。えろまんがというフィールドでありながら、物語を書くことに固執していた御方である。たまにこういう奇特な人が居る。そんな人が出した初の一般向け単行本だそうだよ。
結論から言えば、今年読んだまんがの中で一番面白い。とにかく話の密度が高い。圧倒的な密度感である。思わせぶりで、一貫性が合って、散漫で、殺伐としててドライでいきなり人が死ぬ、実にこの人らしさが爆発してて、そして面白い。読まねば損であろうよ。一般向けなので、そんなにえろくないよ!! 電車で読んでいても、余り困らない。あまり。
基本シリアスなムードなのだが、かなりの頻度で織り込まれるギャグもいちいち面白いので困る。

そんな熱の計り方 今時あだち充もやらんぞ
いや あだちならやるか・・・?

いきなりこれだからもう最高。このあとあだちの説明するんだから目先かわるにも程がある。だが、それがいい
正義のヤクザのことをタカクラケンと呼ぶ・・・。

わからない・・・
攻撃力74が高いのか低いのかわからない・・・
ナッパはともかく
ベジータは生きてるし・・・

いちいち世代性にヒットするネタが取り揃えられている。

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

きらきら印刷の装幀もとてもオサレで素敵さ。