道満晴明「ヴォイニッチホテル」1巻
さて、道満晴明である。えろまんがというフィールドでありながら、物語を書くことに固執していた御方である。たまにこういう奇特な人が居る。そんな人が出した初の一般向け単行本だそうだよ。
結論から言えば、今年読んだまんがの中で一番面白い。とにかく話の密度が高い。圧倒的な密度感である。思わせぶりで、一貫性が合って、散漫で、殺伐としててドライでいきなり人が死ぬ、実にこの人らしさが爆発してて、そして面白い。読まねば損であろうよ。一般向けなので、そんなにえろくないよ!! 電車で読んでいても、余り困らない。あまり。
基本シリアスなムードなのだが、かなりの頻度で織り込まれるギャグもいちいち面白いので困る。
そんな熱の計り方 今時あだち充もやらんぞ いや あだちならやるか・・・?
いきなりこれだからもう最高。このあとあだちの説明するんだから目先かわるにも程がある。だが、それがいい。
正義のヤクザのことをタカクラケンと呼ぶ・・・。
わからない・・・ 攻撃力74が高いのか低いのかわからない・・・
ナッパはともかく ベジータは生きてるし・・・
いちいち世代性にヒットするネタが取り揃えられている。
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: コミック
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