佐島勤「魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編〈上〉」

今回は九校戦上巻ということで、約440Pもある。分厚い。元々分量があるのに更に加筆が結構ある。以下、WEB版読んでいた人向け感想。

  • 1,2巻で出番がオミットされていた幹比古くんが登場する。体育の授業で知りあう→実験棟という流れでそれほど違和感がない。ミッキーは幾分にオイシイ・キャラクターであり、今後の活躍に乞うご期待である。しかし、イラスト外見がやたら達也くんに似ている気がする‥‥。
  • よく考えるとWEB版1章での登場シーンがないので、幹比古がレオからミッキー呼ばわりされるシーンが存在しない。そしてWEB版と異なりエリカは幹比古をミッキー呼ばわりしない。つまり、文庫版のどこにもミッキー呼ばわりされるシーンがない。失われたミッキー
  • 深雪さんの蕩けそうな笑顔の挿絵が本当にそんな感じなので笑ってしまった。達也さんが心配に思うのも無理はない
  • 細部の文章の加筆、削除等修正についてはかなりあるようだ。例えば幹比古回りは整合性を合わせるためだいぶ手が入っている。ただでさえ多めのページ数を詰めるためか、文中の改行は1,2巻よりもだいぶ少なめである
  • 九校戦のシステムと競技の解説が簡単なイラストつきで巻頭にまとめられている。これはWEB版と比較して大きな改良であろう。というか、WEB版では競技説明が全部文章でいっぺんに書いてあって凄まじかった‥‥
  • 用語は九校戦種目のアクセル・ボールがクラウド・ボールへと変更。幹比古(吉田家)の神霊魔法が神祇魔法に変更
  • 大きめの文章の追加はエリカのブルマ、飛行理論のあたりの達也さんの解説(飛行術式に関する研究ノートはなくなった)、九校戦参加一年女子による風呂シーンあたりである。風呂!そういうのもあるのか。
  • てか、エリカってお色気要員なんだろうか
  • 深雪さんの美人オーラ力は入浴中の同学年の女子にも見境なしに通用するものであった。タツジン! 雫、ほのかに効かないのはナンデなんだろう。普段から慣れてるからだろうか
  • そういえば雫、ほのかにイラストがついた。雫なかなかベネ。ほのかはまあ、ほのかだ。
  • 明智英美ことエイミィも登場する。ほのかの胸をもんだり、浴槽の深雪さんに欲情したり、スバルの胸に頭を埋めてみたり忙しい。カラーイラストもついた。やたら扱いがいいので、この先外伝で出てくるかもしれない
  • もう時効だから話すけど‥‥。基本的に深雪さんが実妹で最強ヒロインの本作ですが、会長こと七草真由美さんもなかなかどうして魅力的である‥‥
  • 深雪さんが代役命じられたところで下巻に続く

魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編(上) (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編(上) (電撃文庫)