青山広美「バード 砂漠の勝負師」

砂漠バード。砂漠の魔術師だとばかり思っていたのだが、砂漠の勝負師だったナンデ?

プロの仕事は なぜ いつも美しい?

バード…、バードちゃん。砂漠の魔術師、‥‥神の指!
全自動卓天和をヒサツワザとする不敗のプロ雀士『蛇』を、ラスベガスのマジシャン、バードちゃんが10回半荘勝負で攻略する話。この人たちはアリアリなので(赤5はない)当然のようにイカサマを使うのだが、何をやっているのか? どう対処するのか? というのがテーマになってくる。
密度が濃い話で、とにかくバードちゃんの攻め手が多彩で感心する。本当にあの手この手だ。プロの魔術師万能すぎる。伏線が丹念に積み上げられており、いっときバードちゃんが攻略しても更に『蛇』がその上を行くという熱い内容だ。バードちゃんは幾分にカッコイイしクールなやつだ。『蛇』は外見はうだつのあがらないオッサンだが中身は実際恐ろしいコワイ。いちおうヒロイン枠の般若さんがあまりかわいくないのもいい。
話の終わり方も爽やかで実にいい。今コンビニコミックで一冊500円になって出ているので今すぐ買いに行きましょう。というか、この文章書くの遅かったネ。

バード砂漠の勝負師 (バンブー・コミックス)

バード砂漠の勝負師 (バンブー・コミックス)