渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」6巻

このシリーズ、なんかゲームやってた巻あたりでかなりダレていて、主人公がひねてるだけのラブコメになりつつあり危うかった気がするが、その後持ち直していると思う。
地の文に「千葉の英雄」とか当たり前のように出てきて驚く。千葉ネタに関してはノーチェックで通ってるのだろうか。日本人人口比にして80%くらいは知らないような気がするジャガーさん。ハロジャッガデース!
イベントの準備をするなか、だんだん雰囲気が悪くなり、問題が発生しそれを解決するという話。これを読んだ後、少したって思い出したのが「灼熱の小早川さん」だった。あれも似たような展開を迎えたが、終盤、まともな描写もなくご都合主義的に問題が解決していた。わたくしはあれを読んでかなり失望したのだが、要は話の完成度の低さに(´・ω・`)ガッカリ…したのだ。作者が話に落とし前をつけていないように思ったのだ。
だいぶ話がそれましたが、こちら(はまち6)はちゃんとした話になっているのでごあんしんください。
ピンチですぐさまでっち上げを提案する八幡くんは最高に光ってると思う。イカス。八幡くんは報われていない感もあるが、有能な連中に一目置かれるというのは決して悪い結果ではない。
また、葉山くんはいいキャラだ。好漢で、明確な敵だ。敵対してないけど敵だ。こういうキャラを配置している時点で、この話はちょっと視点の置きどころが違うとわかる。
八幡くんは平塚先生とくっつけばいいんではないか。なんだかんだで一番お似合いだと思う。ゆきのんは、由比ヶ浜に任せればいい‥‥。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6) (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6) (ガガガ文庫)