道満晴明「ニッケルオデオン 緑」
ギャグとシリアスに激しく振れる、一話8ページの切れ味良い短篇集。
この切れ味は本当に素晴らしく名工の鍛えたカタナのようであり、「ワオ‥‥、ゼン‥‥」とか「ブッダ‥‥」とかとかそんな曖昧な感想しか出てこない。悪魔の話の小気味よさ、冒頭の伏見の話のまんがの巧みさはどういうことなんだろう。
ニッケルオデオン 赤の続き。と言っても短篇集で一貫したストーリーがあるわけではなく少し赤のキャラが登場する程度なので、ここからでも読める。
悪魔やゴミ屋敷は道満晴明の好きなモチーフなんだろうなあ。あとこの人、結構女子同士もの好きだと思われる。唾液が酒になる話は趣味に走ったフェティシズム炸裂。
- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/02/20
- メディア: コミック
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