中里一「どろぼうの名人」

幾分に、格調高く、幾分に、おもしろうございました。読みましょう。
フィガロの設定が生きているらしく千葉が独立してるっぽいのでそっち知らない人は?となるかも知れないが、まあ背景程度である。

剣も魔法も学園もバトルもない、丹念に感情を理屈でなぞる話であり、そういうのを読むのは久しぶりのように思う。
ラノベと云うよりかは純文学向きのテイストが強く、これ選出したガガガは、結構やるじゃんって感じである。出来がいいから落とすに落とせなかったのかもしれない。

イラストはキャッチーとは程遠いが、作品には合っている。でも、表紙は地味すぎるよーな。

つーかさー。一迅社アイリスの人は、至急中里先生にコンタクトして女子同士ものたくさん書いてもらうように手配なさい。