ftoption.h の特許関連のオプション

FreeTypeにはコンパイルオプションが山ほどある。その中で、いくつかのオプションは特許関係の問題でデフォルトがオフになっている。特許関係がどのような影響を与えるかとかはさっきの記事を参照のこと。簡単に云うと、ソースレベルでバラ撒くならまあおkじゃね?って感じだがバイナリは‥‥ってところである。FreeType & Patentsにもなんか書いてある。
デフォルトのままコンパイルするとそれらが無効化されたモジュールができるが、コンパイル前にオプションを有効にすることにより動作するようになる。これらのオプションは描画上ぼちぼち大きなインパクトを与える。

FT_CONFIG_OPTION_SUBPIXEL_RENDERING

サブピクセルレンダリングが動作するようになる。これはMicrosoft云うところのClearType特許である。
gdi++で云うところのAntiAliasModeの2,3,4,5に影響する(2, 3についてあんま自信がない)。これらはサブピクセルレンダリングを行うオプションだが、FreeTypeモジュール側で非対応になっていると動作しない。
基本的に横並びの液晶モニタで有効な動作なのだが、回転して縦にした画面でもそのまま効果があるように感じる不思議。

TT_CONFIG_OPTION_BYTECODE_INTERPRETER

有名なAppleバイトコード特許オプション。こちらの特許はアメリカでは成立しているが、日本では成立していない。
gdi++で云うところのHintingMode=0の挙動に影響する(はず)。

  • HintingMode=0 フォントからヒント情報を読み取って動作(無効化されていると1の動作)
  • HintingMode=1 ヒンティングしない(ぼけます)
  • HintingMode=2 FreeType自前のヒンティング処理を行う。クッキリするが字形に癖がある

他のオプションについて

特許関連はこの二つくらいだと思うけど、よく分かりません。誰か解説してください。