川口士「魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉2」

第二、第三の戦姫が登場する。この巻のメインキャラである第二の戦姫リュドミラは主人公とのファースト・コンタクトが最悪で、その後の関係もずっと最悪で、最後のほうで少し和解するような塩梅であり。些細なことで言いがかりをつけてくるようなキャラでいまいち魅力に欠ける。主人公側との軍事的関係も敵対である。
このリュドミラ、挿絵で見るとかなり胸があるように見えるが、第一の戦姫エレンからは胸がないと馬鹿にされている。確かに挿絵で比較すると第一の方が大きいのだが、これはもう巨大レベルなので負けて当然なのだ。胸がでかいほうが偉いのだ。凄まじい世界だ。これがよし☆ヲ☆クオリティ‥‥。
全体のお話は展開を急ぐこともなく、地道に地盤固めしている状況である。一巻は派手に展開していただけにやや停滞感がある。主人公ティグルさんのSUGEEEEEシーンも盛りが控えめだ。相変わらずマスハスのオッサンは超いい人だ。後半、戦姫同士でしょーもない理由で内戦するもんだとは思ったが、確かに普段からあんな調子ならいくら優れた武力を揃えていても国力が増大するものではない。
なお、あまり出番がなかった第三の戦姫は怒ると怖いおっとり系であり主人公側との関係はFRIENDLYである。今後の活躍に期待。