直井章「桜色の春をこえて」

清潔感のある装丁が素晴らしい。タイトルもいい。しかし、ロゴは、どうなんだろう‥‥。
主人公女子が訳ありな女子と訳ありな理由で同居しはじめてあれこれする話。女子同士の同棲‥‥ときめくお話です。基本的に仲が良くなるまでの話なので、あまりイチャイチャすることはない。全編が家族が大事と言う感じの結構重めなテーマで進行し浮いた話にならないが、女子同士が相手のことを思ってああでもないこうでもないと深く思慮するのは、善いことである。
いろいろあった末のラストの展開は大いにスカっとしており素晴らしい。
前にも書いたがこの本は二人が仲良くなるまでの話なので、出来ればこれからの話も見てみたいものである。インタビューによると続きはありそうではあるが‥‥。あくまで予定‥‥。
電撃文庫は時折こういう他のラノベレーベルでは出せないような本を出して余裕をアッピールしてくれるのでありがたい。

桜色の春をこえて (電撃文庫)

桜色の春をこえて (電撃文庫)