三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常」

二巻目。一巻に引き続き面白く一遍に読んでしもた。ミステリ風、本にまつわるちょっといい話。では終わらず人の後ろぐらいところに振れるノリは変わらない。本好きでもいいことばかりではないということか。ほのぼのしてる風で結構サツバツである。
主人公の五浦さんが栞子さんを完全な善人と捉えていないのが面白い。惚れてるくせに。

ま、まさか、わたしにそんな……そんなバカな……

栞子さんカワイイです。
五浦さんの元カノのパパはやることが迂遠すぎると思った。
突如猛烈に「うわーい、お姉ちゃん！」とお帰りのハグを敢行する栞子さんと妹ベネ。篠川家では日常茶飯事だぜ！ 姉ちゃんあんな本マニアなのに妹はさっぱりそういう雰囲気ないのは、何故でしょうね。
あとがきによればようやく本編くらいとのことで、どうもこの栞子さんの母親が今後の焦点とかラスボスになっていくんじゃろうか。書物の暗黒面に囚われた母‥‥。

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)