田中ロミオ「人類は衰退しました 8」

たまこまーけっと #07

最後まで行くと面白かったと思うけど、前半が冗長でややかったるい。単行本半分分くらいのネタを膨らまして一冊分にしたような感じ‥‥。本来、次巻でやる内容含めて一冊分だったのではなかろうか。
しかしまさか主人公がアレするとは。ラノベ主人公初じゃないですか、これ。聞いたことないよ。普通やらないよ。アレ。
K女史から「わたし」が「Mさん」と呼ばれていて驚いた(Wikipedia見る感じでは初出らしい)。あと、口絵の寝間着タレ目Kさんがカワイイだった。
「わたし」とYはすごく仲いいので結婚すればいいよ。Yに対しては隙を見せちゃうわたしカワイイ。
後書きで、ウマドンナのコミカライズが絶賛されている。でもこの人、ビキニンジャも絶賛してた気がする。

人類は衰退しました (8) (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (8) (ガガガ文庫)

道満晴明「ヴォイニッチホテル 2」

ニッケルオデオンと同時に出るとか、スゴイ時代になったでしょう。
エンジンがかかってきたのか、話が進みよりきな臭くなってきた。人もどんどん死ぬ。人でないのもいるが。話はまとまってきたようでいて、焦点を定まらせない。
一巻でジャブのように散りばめられていたギャグ成分が薄くなっているのは少々残念。あれは本当に面白かったんだけど。
一巻でも思ったけど、このピカピカした装丁はなんという効果なのだろうか。

ヴォイニッチホテル 2 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

ヴォイニッチホテル 2 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

道満晴明「ニッケルオデオン 緑」

ギャグとシリアスに激しく振れる、一話8ページの切れ味良い短篇集。
この切れ味は本当に素晴らしく名工の鍛えたカタナのようであり、「ワオ‥‥、ゼン‥‥」とか「ブッダ‥‥」とかとかそんな曖昧な感想しか出てこない。悪魔の話の小気味よさ、冒頭の伏見の話のまんがの巧みさはどういうことなんだろう。
ニッケルオデオン 赤の続き。と言っても短篇集で一貫したストーリーがあるわけではなく少し赤のキャラが登場する程度なので、ここからでも読める。
悪魔やゴミ屋敷は道満晴明の好きなモチーフなんだろうなあ。あとこの人、結構女子同士もの好きだと思われる。唾液が酒になる話は趣味に走ったフェティシズム炸裂。

ニッケルオデオン 緑 (IKKI COMIX)

ニッケルオデオン 緑 (IKKI COMIX)

星野茂樹、石井さだよし「解体屋ゲン 2 ゲンさん大奮闘編」

GJ部 #06

コンビニコミック版解体屋ゲンの二巻。
爆破解体をネタにしたちょっといい人情話だらけで脳味噌がいい感じに溶けてくる。
呪い岩の話はむっちゃ荒っぽくてビックリだよ。

解体屋ゲン 2(ゲンさん大奮闘編 (芳文社マイパルコミックス)

解体屋ゲン 2(ゲンさん大奮闘編 (芳文社マイパルコミックス)

ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上3」

通勤の帰りに読んでいたのだが一週間くらいかかった。500ページ以上あるので無理もないか。カバーを付けずに持ち運び読んでいたせいか、表紙のロゴの金箔押しが剥がれて手にキラキラがつくようになった。人体に安全なのだろうか、これは。
収録されているお話の中では、神々の使者ヤクザ天狗=サンと「キルエレファント・ヤクザクラン」のグレーターヤクザ、ヤマヒロ=サンの出合いを描く「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」が切ない感じで好きです。
ダークニンジャ=サンに始末されたゼブラ、クイックサンド、バタフライ、ストーンゴーレムには絵がついていなかった。でも、コラプションのデザインがついていたので驚いた。全然出番なかったので、デザインの人(わらいなく=サン)は本気で大変だ。

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (3)

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (3)

川岸殴魚「人生」第4章

前から思っていたのだが、このシリーズで一番いい女は二階堂綾香だと思う。メガネ赤松はイトコどのには興味ないの?
最初の方の綾香の挿絵で特に意味もなくぱんつ見えてて恐れおののいた。

人生 (第4章) (ガガガ文庫)

人生 (第4章) (ガガガ文庫)