InWin IW-BK646W (MATRIX) 感想
挑戦しましたが、想像以上にヤバいケースでございました。平日夜に手を出さなくて正解でした。ほぼ同型のIW-BK623が既に正常稼働しており、取り扱い慣れてるわたくしでさえ手こずるのだから、全くのシロウトが手を出したらいろいろ途方に暮れると思われます。
このケース、ネット上に感想とかレビューみたいなものが全くございませんので、少し詳しく記述いたします。以下の作業では、稼働中BK623マシンからパーツを移植しています。
大きさ
プラッチックのパネルが追加されたことにより、横、前後ともにBK623より一回り大きくなってございます。でもまあ、まだまだ小型でございます。
中身概要
本体筐体(前面パネル取れます)、側板、背面板、ネジ類、排気口、電源ケーブル、VGA曲げコネクタでございます。側板の取り付け、取り外しはBK623と余り変わりませんが、BK623で培った勘みたいなものを使ったので、なんとなくでも勝手を知らないと苦戦しそうでございます。
ほぼ全てすっからかんにしたのがこんな感じでございます。3.5インチHDD取付部がまだ残っております。
ダクト
ダクトはBK623後期型と呼ばれる黒いダクトでございます。穴の位置を変更する自由度が増しております。その分隙間が空いているような気もします。外形寸に変更は無いようで、BK623初期型の白ダクトにそのまま置き換えできます。CPUファンの取付が面倒なので、そのまま置き換えました。
VGA曲げコネクタ
マニュアルに記載されていませんが短いVGAケーブルが添付されており、これが差込口から90°曲がる変換コネクタになっています。VGA用ケーブル穴を開けないで使う用途のものだと思われますが、うちはVGA使わないのでお蔵入りでございます。背面パネルはビデオカードあたりに穴が開けられるようになっておりますので、従来通りのDVIやらHDMIやらDPでも問題ございません。でも、位置ズレてるマザーボードだと問題あるかもしれません。あと、オンボードでVGAではない接続をする場合、問題になりそうです。
前面パネル
ドライブ側、USBコネクタ側、3.5インチHDD側が蓋になっており、画像のように開けることが出来ます。これを見て勘のいい方は気付くかもしれませんが、横置きして床にべったり設置すると、下段のUSB側の蓋が開かなくなります。なんということでしょう‥‥。なお、背面パネル閉開部にも同じ問題がございます。横置きするときは、何か高さを確保するための下敷きが必要かもしれません。
裏側の蓋を受ける部分に磁石が設置されており、閉じるとパチっと安定して閉まります。これはいい作りでございます。
ここで問題に気づきまして、蓋とパネルの部分に余裕がなくほぼ密着状態ですので、ツマミが出っ張るタイプのファンコンは設置できません。なんということでしょう‥‥。
HDD冷却用ファン
BK623との大きな違いとしてこれがございます。8cm角のファンをHDDに隣接して設置することにより、冷却をはかるものであります。気分的には理解できるものでございまして、わたくしもBK623で7200回転の熱くなるHDDを突っ込んでいたときはこんな感じのクーラーをでっちあげて、同じ場所を冷やしていたものでございます。
さて、そんな素敵なHDDクーラーですがいささか問題がございまして、わたくしのマザーボードP5KPL-VMのようにそこらへんにSATAコネクタが存在する場合、SATAコネクタ、ケーブルとファンが干渉いたします。なんということでしょう‥‥。幸いにもこの追加されたHDDクーラーは取り付けパーツごと撤去可能でございます。
と言うわけで、今回の組み込みではこれは外しております。
5インチドライブ取り付け部
BK623とほぼ同じで、そのまま置き換え可能です。パーツにも、BK623-0と刻印されてございます。今回は一応、光学ドライブを付け替えいたしました。
内蔵スピーカー
内部を組んでいるときに気づいたのですが、スピーカーが添付されておりません。マニュアルにも記述がないので仕様のようです。無いといろいろと不便でございますので、BK623から取り外して設置いたしました。取り付ける穴はそのまま残っておりますので、固定パーツごとの移植も容易です。
内部配線
BK623にはなかった「POWER LED E」と言うコネクタが追加されております。マニュアルにも特にどうしろという記述もなく、ネットを検索してもよくわかりません。このコードの先には従来の「POWER LED」がございますので、とりあえず無視してそちらを接続して組むことにいたします。
- 追記::「POWER LED E」が何なのか大体わかりました。
吸気部パネル
BK623よりも吸気穴が粗く小さくなっており、窒息して温度が高くなりそうな作りになっております。蓋は磁石で取り付けられており、ここから直接埃取り用フィルタを取り外すことが可能になっております。フィルタ掃除の際に、わざわざ側板を外す必要が無くなりました。
ここの磁石が固定されておらず位置がズレまくるので、両面テープや接着剤で位置を固定する必要がございました。
背面パネル、配線
ここから難所でございます。まず、USBケーブルですが、普通のコネクタは背面パネルの蓋に干渉いたします。余程線が細くて奥行きが短いコネクタか、あるいは首が回るタイプのものでないと干渉すると思われます。
DVI, HDMIに関しては、背面蓋に穴があるので問題ございません。
eSATAは無理やり曲げてギリギリ干渉しないくらいなので、柔軟性の無いケーブルだと問題があると思われます。
そして電源ケーブル。首が曲がってるものが添付されているので大丈夫じゃんと余裕ぶっこいていたところ、曲げ向きが逆になっていることに気づき絶望いたしました。うちの電源がおかしいのでしょうか‥‥。
- SST-ST45SF
- INWIN IP-P300BN7-2 本来筐体に搭載されている電源
確かに、コネクタ向きが逆でございます。統一規格などはないのでしょうか。困りました。とりあえず、背面配線や蓋が綺麗になっていても居なくても大事に差支えはございませんので、上手く配線出来ない場合は背面パネルを取っぱらって運用することにいたしましょう。いたします。
設置外観
いい面構えでございます。もっと安っぽいものかと思っていましたが、質感もなかなか悪くありません。電源LEDの光り方も、BK623から比べて幾分に控え目でございます。黒いパーツの一番下が電源ボタン、その隣がリセットボタンでございます。
なお、このように横置きにしてそのまま設置すると、前面下段、背面の蓋が開かなくなるのは前述の通りでございます。
テスト運用
吸気が悪いせいか、BK623同様にマビノギを実行しても温度が高くなっており、CPUファンも多めに回ってございます。現在ファンコンを使えないためにでGPUファンは全開なので、そっちはよく冷えてございます。うるさいので、なんとかしたいところでございますが‥‥。
怪しかった吸気部のパネルを取り外したところ、温度が下がり元のBK623のくらいの水準に戻りました。パネルを外したところで、更に穴あき鉄板があるので、ここは二重で通気が悪いことになっております。ちと考えないといけないようです。
今後の課題
- やはり素のBK623よりやや熱くなってる気がするのでどうにかしたい
- 前面の蓋に収まる3.5インチサイズのファンコンを調達する
- 背面パネルについて考える
- 曲げ電源ケーブルと曲げUSBコネクタを買うか
- 背面パネル取り付けを諦めるか
- 今見たらHDDのアクセスLEDが点灯していないので、配線を見直す
- 追記:: 光り方が控えめになって光っていることに気付かなかっただけっぽい
(若干問題はあるけれどとりあえずは組める)今回の構成パーツ
- CPU:Intel Core 2 Duo E8400 (C0)
- Memory:A-DATAのPC-6400 DDR2-800の1GB x2
- CPUクーラー:
- マザーボード:ASUS P5KPL-VM
- ビデオカード:XFX Radeon HD5570(HD-557X-ZNF2)
- ビデオカードクーラー:Zaward COOL GEAR ZCG-2040
- 電源:SilverStone SST-ST45SF
- 光学ドライブ:HL-DT-ST DVDRAM GH20NS10
- LAN:NetServer 10/100TX PCI LAN Adapter
- SSD:IODATA SSDN-ST64B
内蔵していないものは省略
総評
スゴく作りのいいケースで、送料税込み2785 円とかありえないのだけれども、所々惜しいところがあり、全般的には、シロウトにはお薦めできない(キリッ
追記
- その2 未解決問題への対策につづく