杉井光「終わる世界のアルバム」

MW文庫からなんか出てたはずなのに見付からないナーと思ってたらハードカバーだった。値段高いし電車の中で読みづらいしでいいことないです。
表紙が冬のソナタって感じ、イナメナイ‥‥。
怖いジジイが出てきたりして最初の方の一つ一つ手探りで世界観を確かめていくような展開はミステリアスで面白いが、ヒロイン出てくるとみょーに展開がだれる。話の構造というか構成に問題があって、主人公君とヒロインとの感情のやりとりが伝わってこないというか共感できないというか、最後まで感情移入しづらい。よくわかんないことを話の端緒にするとこんなもんだろうか。
DJサトシは良キャラである。あと、恭子さんはよかった。これまでの杉井作品にいないタイプのように思われる。そもそもこの話、恭子さん関係が一番盛り上がっていませんか。
それにしても杉井の主人公と幼なじみとヒロインは割と同じような印象があるが、これはほぼまるっきりピアノソナタである。まふまふと柔道である。JD. 今回の主人公は存在感が希薄というか描写がほぼないので、実は女だったとかでも驚きません。マコトさん。

終わる世界のアルバム

終わる世界のアルバム