小雨大豆「フィオナ旅行記」
休日ごろごろしながら読んでいた。なかなか面白く引き込まれる。そしてボリュームがある。
元軍人フィオナさんが異世界を又旅する紀行物である。フィオナさんの過去に付いては伏せられており、一巻のうちではほのめかされる程度であるが、そのうちおいおい語られるものと思われる。
フィオナさんはとにかくなんでも生き物を食べる。基本的に野外で食糧は現地調達なので無理もないが、かわいいのもきもいのもぐろいのも、食べる。食べないのは乗物の竜(カキツバタ)と人間くらいのものである。そして、殺伐とした世界観なので、人がすぐ死ぬ。びっくりするくらいすぐ死ぬのでびっくりする。
途中から道中拾った人間と同行することになる。はぐれ軍人旅情派から女子二名のキャッキャウフフ又旅物にクラスチェンジである。二人は大変仲が良くなり、べたべたしたり嫉妬したりラブラブしたり忙しくベネ。
二巻も出ているようなので、買ってこよう。あー、面白いのだが、講談社BOXなのでいささか値が張るのが難点。あと、文章横書きで顔文字とかバンバン出てくるので最初は面食らった。三秒で慣れたが。
- 作者: 小雨大豆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 20回
- この商品を含むブログ (4件) を見る