速水螺旋人「靴ずれ戦線 1」

鶏の足が支える小屋の娘、魔女ワーシェンカさん(毎回こう名乗る)はスラブの魔女である。このワーシェンカさんが、魔女を徴用に来たNKVDのナージャ女史(メガネ軍人)とあちこち転戦する話である。見習いらしいが本職の魔女なので実際チート級に強い。そしてドイツ軍関係ない敵も多い。聖カシヤーンとか。
ソ連人が2000万人死んだWW2の独ソ戦が舞台である。途方も無い数の死者だ。そういう話なので戦闘の連続であり幾分にサツバツしている。一方で、どこかのどかでもある。絵柄と関西弁のせいだろうか。このまんがに登場するロシア魔女関係者はなぜかみなコテコテの関西弁を使う。大体において、ワーシェンカさんの関西弁はカワイイといえるだろう。クマクマカワイイ。
時系列はランダムにピックアップされているようだ。一巻の内容でも少尉中尉大尉とどんどん昇進しているナージャさんであった。そもそもNKVDとか歴史的に将来ろくなことになりそうにない組織であるが‥‥。
ナージャさんとワーシェンカさんの関係は基本的に良好であり、ナージャのピンチにワーシェンカさんが血相変えて助けに来る。これはネタバレになるが‥‥。ワーシェンカさんに男ができたと思ったら、次の回で死んでいた。この作者は話がハヤイ。
そんな感じで味のあるいいまんがなので卿らも読むといい(スゴイ上から目線)。

靴ずれ戦線 1 (リュウコミックス)

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