江波光則「ストレンジボイス」

なんとも陰気なラノベである。これがデビュー作ですかい‥‥。 この本は、要するに「あなたと私は、分かり合えない」と言う断絶がテーマになっている。分からないから他人との距離が掴めない。そういう状況で社会(学校)の中で、もがきながら生きていかなけれ…

佐島勤「魔法科高校の劣等生」 大阪屋ランキング推移

電撃文庫・電撃文庫MAGAZINE総合スレッド195#788 | 07/10 07/17 07/24 07/31 08/07 08/14 08/21 08/28 09/04 | | *13 *36 157 *17 *49 *36 *31 *66 *48 | 魔法科高校の劣等生 1 入学編 上 | *** *** *** *** *** **6 *13 *24 *35 | 魔法科高校の劣等生 2 …

柏葉空十郎「妹(マイ)ホーム」

これを読んだみなさんはだいたい同じような感想を持つと思うのですが、広島弁妹はベネ。広島弁カワイイヤッター! そして、広島弁妹の細かな描写の積み重ねに対してその他の登場人物の描写が乏しく、キャラの魅力に格差がありすぎて現時点で全くバランスがと…

赤松中学、橘書画子「緋弾のアリアAA」3巻

ラノベのコミカライズのスピンオフが女子同士ものっぽいアトモスフィアになるのナンデ? というわけで、主人公女子であるところの間宮あかりさんがお友達や先輩とキャッキャウフフしていく感じのお話である。本編のキャラは出てくるが基本的に脇役であり、登…

わらいなく「KEYMAN」1巻

正式名称は「KEYMAN -THE HAND OF JUDGMENT-」なのだろうか。 KEYMAN! KEYMAN! 正義の味方KEYMAN! ここに新たに登場したKEYMANとは一体いかなるキャラクターであろうか。 また、この新アクションシリーズが読者を魅了するであろう設定とは…。 Dr.ネクロはロ…

川口士「魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉」3巻

二巻がピクニックしたり温泉行ったり比較的のんびりした話だったのに対し、三巻は最初からサツバツとした戦争である。これまでは戦姫様超強い!と言う話だったが、それをあっさり覆す超人が現れ敵に回る。戦姫様も立場がなく、第三のおっぱい戦姫様も加勢す…

アダチケイジ、森高夕次「グラゼニ」3巻

(一巻、二巻の感想) というわけで三巻。安定して楽しい野球漫画。年俸チェック! 選手年鑑みなくても相手チーム一軍の年俸はそらでいえる凡田サンであった。スゴイ! 最近気付いたのですが、これ、凡田さんにもえるまんがですよね‥‥。二億円外人選手に三球…

江波光則「ペイルライダー」

オチがタイムリーすぎますッッッ 皆様に広く浅く愛される江波光則! 皆様に広く浅く愛される江波光則! ムリダナ(笑) といった感じの内容だった。面白いのだが実際キツイ。田中ロミオの小早川さんを100倍くらいサツバツにしてまともなオチをつけたような出…

佐島勤「魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編〈下〉」

やっと一回読み終わった。魔法科の密度高く理屈っぽい文章を487Pは相当読み応えがある。休日半分くらい潰れた。上巻(3巻)も440ページくらいあったので、300ページくらいの上中下三冊に分冊したほうがよかった感じだがそうもいかんのか。 上巻とは異なり、W…

「魔法科高校の劣等生」のWEB掲載分を消すらしい

理由についてはリンク先参照のこと。 まあそれはいいとして(いいのか)、 2年生の部は第3章の発刊後、AMW社の雑誌連載の形で発表できないか、担当様にお願いしているところです。実現には文庫のみの読者の方へのフォローをどうするかという難問が残っ…

ヒジキ「リコとハルと温泉とイルカ」1巻

女子同士がー! 温泉入ってー! イチャイチャフィーバー! WOW!! 全身の毛穴で受け止めていきたい。 絵がとても綺麗なまんが。今のところ話らしい話がなく、東京から越してきた娘が田舎でウロウロして女子にモテて温泉入っている内容である。motto!ラブラブ…

杉井光「生徒会探偵キリカ」1巻

講談社ラノベ文庫の第一弾リリース。本文のフォントはなかなかよい。 主人公とキリカの出会いのシーンは、神様のメモ帳1巻とやってることが同じである。主人公のちょっとした言動がやたら高く評価される流れも同じ。どうしてこうなった。主人公はいつもの杉…

伊藤ヒロ「魔王が家賃を払ってくれない」

なかなかしょーもないギャグラノベ。脱ぎ捨てられた魔王(女子)のぱんつからツルペタケが生えたりする。魔王とパンツと愉快な仲間たちといった内容である。前半から中盤にかけての投げやり感とスピード感を兼ね備えた展開は実際ヤバかった。しかし後半若干…

渋沢サツキ「シャモア 〜孤高の闘牌〜」1巻

「シャモア=サンは(自分だけ)体を賭けた脱衣麻雀で全裸に剥かれたときギンギンに怒張してた。ナンデ?」「ゲイのマゾヒストだから」「正解です」 全編こんな感じの話である。つーか、ゲイっぽい。なんだってこんなにゲイっぽいんだってくらいゲイっぽい。…

広沢サカキ「アイドライジング!」3巻

感想書くのだいぶ遅れた。 これまで調子よく立ち回っていた主人公の桃色ガリバーであるところのモモさんが、越せない壁にぶつかる話。どういう落とし所にするのかと思ったが、かなりロジカルな方向に進み感心した。この作者はこれがデビュー作だが、なかなか…

渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」3巻 ドラマCD付限定特装版

つまらなくはないんやが‥‥。この巻終わって仲直りしただけかよ。話進まなさすぎじゃないのか。ゆきのんの伏線は前巻からバレバレやし‥‥。後半の大富豪も本筋関係ねいし‥‥。早くも牛歩戦術・引き伸ばしアトモスフィアを感じさせる内容である。そんなところま…

杉井光「剣の女王と烙印の仔 VIII」(8巻(最終巻))

クリスくんがふさぎの虫になってしばらく刊行間隔が開いたと思ったらもう最終巻であるナニソレと思い読む前はテンション低かったが読んでみたら文章やら展開やらに力があり悪くなかった。アンゴラの南征やら聖王国との戦争やらカーラ先生やらクリスの例の危…

佐島勤「魔法科高校の劣等生」(以下魔法科)のいいところ

を適当に書く。既刊文庫3巻分を逸脱している要素も少しある。 1. 全てにおいて理屈っぽい 魔法の仕組みやら社会制度やら何やらもそうだが、特に会話シーンがいい。とても学生の対人関係とは思えない、ロジカルな思考と政治とタイミングの力学で会話が進んで…

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常」

二巻目。一巻に引き続き面白く一遍に読んでしもた。ミステリ風、本にまつわるちょっといい話。では終わらず人の後ろぐらいところに振れるノリは変わらない。本好きでもいいことばかりではないということか。ほのぼのしてる風で結構サツバツである。 主人公の…

菅野マナミ「ひまわりさん」2巻

1巻に引き続きひまわりさんとまつりがイチャイチャしながら絆を深め合う話である(意訳)。 ひまわりさんは、年下の女性に好かれる。まつりを筆頭に、まつりの同級生やら、まつりの妹やら、みんなひまわりさんに惚れる。入れ食いである。モテたくて‥‥、美人…

佐島勤「魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編〈上〉」

三巻の正誤表 今回は九校戦上巻ということで、約440Pもある。分厚い。元々分量があるのに更に加筆が結構ある。以下、WEB版読んでいた人向け感想。 1,2巻で出番がオミットされていた幹比古くんが登場する。体育の授業で知りあう→実験棟という流れでそれほど違…

森高夕次、アダチケイジ「グラゼニ」2巻

というわけで、2巻も引き続き面白い。この巻から週刊連載化したようで前後編が増えている。安定して野球描写の説得力はかなり高い。危険な株の回とか。 1巻よりもカネカネ言っておらず、プロ野球選手としての人生、生き様へフォーカスがシフトしつつあるよう…

森高夕次、アダチケイジ「グラゼニ」1巻

「グラウンドには銭(ゼニ)が埋まっている」略してグラゼニ。 主人公は8年目左腕サイドスローの中継ぎ投手。年俸1800万。趣味は選手年鑑を見て選手の年俸を覚えること。持論は、「プロ野球選手の絶頂期と言われるこの26歳のとき、年俸1800万ってのは全然ダ…

佐島勤「魔法科高校の劣等生」3巻 11/21付オリコン週間ランキング(文庫)1位 5.5万

ラノベの発行部数 第20版#861 2011年11月07日〜2011年11月13日の文庫(2011年11月21日付) オリコン2011年11月21日付 文庫 (2011/11/07〜11/13) *1位 **位 *1回 *55,131部 *55,131部 11/11/10 **4日 魔法科高校の劣等生 3 九校戦編 上 *3位 **位 *1回 *…

直井章「桜色の春をこえて」

清潔感のある装丁が素晴らしい。タイトルもいい。しかし、ロゴは、どうなんだろう‥‥。 主人公女子が訳ありな女子と訳ありな理由で同居しはじめてあれこれする話。女子同士の同棲‥‥ときめくお話です。基本的に仲が良くなるまでの話なので、あまりイチャイチャ…

魔法科高校の劣等生3巻 正誤表 from 公式twitter

1, 2, 3 P34 いつもの轍(わだち)→いつもの轍(てつ) P53 二人会話に割って入った→二人の会話に割って入った P57 フィールドをすっぽり覆(かぶ)った→フィールドをすっぽり覆(おお)った p84 一縷(いちるい)の望みが残ったわけだが→一縷(いちる)の望みが残ったわ…

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち」

♪ビブリーーーアーーー、アーーー! デイトナUSAのデイトナをビブリアに変えるとビブリア古書堂のテーマソングになる。これ豆知識な(挨拶) MW文庫の救世主。連作短編のような構成になっており、その各々が本にまつわるちょっとイイ話。かと思ってたらそれ…

森田季節「エトランゼのすべて」

星海社FICTIONS、初めて聞く名前だ‥‥。文庫より版型が大きい。単価が高い(1260\もする)だけあって、栞紐も装備している。あの、猫が見るなり発狂して攻撃を開始する紐である。 キョート・リパブリックというか京都の大学というか京都大学を舞台にした比較…

川岸殴魚「きぜんと撤収!! 邪神大沼 8」

邪神が堂々完結した。伏線やらそうでなさそうなものやらをひっくるめてだいたい回収していた。でも、鼻を触る技が出て来なかったので寂しい。 これまで影が薄かったデュラはんが大活躍しており驚いた。 最後のバトルは割とラフなファイトであり荒っぽくて驚…

平野耕太「ドリフターズ」2巻

一巻から引き続き超楽しい。ヒラコー先生は戦争(闘争)を幾分に楽しそうに描く才能がある。 島津豊久さんのナイスガイっぷりやら第六天魔王のナイス狸爺っぷりとか清々しくてワクワクする。この二人の関係性もいい。壁に向かって佇む第六天魔王の淋しげな背…